5月31日深夜

ミナミダ先生には「まさかナカニシ君の黒髪姿が見られるとはなあ」なんて言われるし、16歳のイワタニさんには「最近お酒飲んで無いんで飲みに行きましょう。解脱させてください」なんて言われ、そういうのを全部シカトして今のボクがいる。最近、生きるのつまらんだの死にたいだの書いてるけども、実際に死ぬことを選んで無いボクはきっと今が好きなんだろうなと思う。思うだけで別に刹那主義者じゃないし、その場その場で今を生きるなんてことは言えないけれど、今日は割と生きてる実感がした。
部活に行くと高校生がたくさん来てて、その中に体重160kgの怪物がいたりもした。自分の約3倍。そんな奴に寝技でのっかられて酸欠になりながらも、その後の練習をこなし、高校生にはなんとか負けなかった。まだまだわしも現役じゃわいと思いながら、猛然とトレーニングをし、それから京都までダッシュした。河原町の地球屋でサオリさんとビールを飲んだりして終電で帰宅。それからまた仕事をし、知らぬ間に朝になってて、顔でも洗うかって鏡の前に立ったら、160kgにやられた所為か首が真っ赤になってて、足には高校生に足払いという名のローキックでつけられた無数のあざ、指の皮はズル剥けになってるし、膝は痛い。うきゃあ、生きてる。わいは生きてるんやって叫んで、風邪薬をがぶ飲みした。あと2日は生きれる。
帰りの電車でサラリーマンの集団がいて、その中の一番若い奴が「すごいキラーパス出しましたよ。課長に」と言っていた。これがサラリーマンギャグか。もしサラリーマンになるかフリーターになるかどっちか選べと言われたら、ボクは死を選ぶ。