2月5日深夜通りこして朝

合宿終わったので昨日からの日記。
合宿二日目は早朝マラソンからスタートということで、まだ陽も上がらぬ薄暗い山道をえっちらおっちら少し斜め下を見ながら上り、そして下山後には慌ただしく朝食をかっ喰らい、それからグラウンドでリレーという団体競技故に手を抜くこともできないので全力疾走をして徹底的に足腰を苛め、遂には足下も覚束ぬ程度に脹脛を虐待せしめたところで無常にも「サッカーやるべ」というキャプテンの声、呪い、黒魔術、死ぬ。学年対抗でしかも負けた学年には階段ダッシュが課せられるという罰付きであれば、足が言うことを聞かぬなんて寝言を言ってはおれずグラウンドを縦横無尽に走り回り、ひいひい言いつつ結果は1敗1分けなんていう先輩の威厳もへったくれもなくなり、そして出た言葉が「オレ、意外とサッカーできない」で、下からでは天辺も窺い知れぬその階段を死魚の目をして8往復。死んだ。で、何だこの文体。誰だ、オレは。
いつものように一人称をボクに戻して午後の練習。初日と同じく1kmダッシュを数本後、体育館にて短パンに道着というへんてこりんな格好で背負い投げ。自分の得意技は背負い投げであると同時に背負い投げしか出来ぬという不器用っぷりで、もっと足腰に負担のかからない投げ技をすればいいのにできない訳であります。太ももがぷるぷる震えつつもなんとか耐えきったところで練習終了。宿舎に戻り風呂、夕食、ミーティングと部屋でゆっくりする時間も無く夜は更けていき、夜は夜でコーチに「これで酒でも飲め」といただいた金銭で律儀に酒を買い、同期と「ここでの合宿も今年で最後だね」と感傷に浸り、「二度と来たくないよね」という言葉でもって締めくくりました。結局この酒宴は深夜にまで及び、翌日の早朝マラソンのことを考え、憂鬱に就寝。


最終日は午前中の練習だけなので頑張れます。マラソンも無難にこなし、グラウンドでまたもリレー。ところが怪我人の増加により人数が一人足りないという事態が発生し、じゃんけんで負けた人のチームの誰かが2度走るということに。わかってると思いますけど負けました。しかもボク以外の3人がグー、ボクがチョキという瞬殺でした。「ナカニシさんが負けたんでしょ。ナカニシさんが走ってくださいよ」という後輩の言葉に「いいよいいよ」とイジけながら走ったわけなんですが、トラックがラグビーコートの外側を囲むように作られていて、どう見積もっても一周500mはあろうかという大きさで、一人半周でバトンタッチであるからボクは一周、つまり500mを全速力で走らなければならないのですよ。500mって長いんすね…。一層、不細工な顔面を晒し走り終わり、さてもう一本という時になって「もう一度じゃんけんで2度走る人を決めよう」というキャプテンが提案し、もうわかってると思いますけど負けました。またもチョキで瞬殺されました。そして後輩に「ナカニシさんが…(以下略)」で足が吊りかけました。
完全に足が言うことを聞かなくなって、今度は学年対抗鬼ごっこ。1年生に6人で囲まれてタッチされるという不甲斐ない感じでふらふらでした。それからまたダッシュなんかを数本して、やっとこさ練習終了。


宿舎で正装に着替え昼食を食し、さてバスを待とうという頃に、コーチが一年生女子の正装の乱れに関して注意しようと言い出したので、それならば自分が注意しますと、最上級生であるということもあり女子のところへ向かい「あー、チミチミ、ネクタイがゆるいぞよ。それにベストやセーターならまだしもブレザーの中にパーカーはいけないぞよ」と言ったところ、ボクに一瞥をくれただけで「はいはい」と不機嫌そうな顔で返事されまして、うへえと思いました。
そういう態度は大学生、特に体育会の人間には非常に珍しく、そういった目上の人に対する礼儀というか、悪くいえばあしらい方というのが上手いのが体育会の人間であり、ましてや大学生の体育会というのは自主性を重んじる代わりに礼儀や上下関係に関しては高校生以上に厳しく、まあひさしぶりにこういうことされたなあと思いました。ボクが一年生のころは先輩に対して少しムッとした顔を見せただけで他の先輩に「おまえ辞めさせられるぞ」と言われたことがあるくらいですからね。彼女の行動は先輩としてとても悲しかったよ。


って長えー。このくらいで終わりにしときます。長すぎ。メールボックス見るのとか超恐怖なんですが今から遅れた分の就活しなきゃと思う次第。今日までにほんとES書きあげなきゃまずい。やばい。写真とか撮りに行って、郵送しなきゃ危険。が、足が動かぬ。無念。