羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)

羊のうた (第1巻) (バーズコミックス)

今更ながら読みました。全体的に暗めの雰囲気で主人公である一砂の焦燥感や孤独感が画を通して痛い程伝わってくるのに、読後感は悪くなく、ハッピーエンドとはとても言えないまでも爽やかな気持ちになれました。ラフでいて美しい冬目景の画による物語の張り詰めた空気、一砂に想いを寄せる八重樫さんの強さ、血、命、そういった全てのものが絶妙で、例え一砂と千砂が二人とも命を落としてしまっていたとしても納得できたと思います。良い作品ですねえ。